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ブリーダーを選ぶ際のポイントをお教えいたします。

正直な話、「注意点」なんて考えなくて結構です!
気がまえたり、神経質になる必要はありません。
ただの「大の犬好き!」「犬バカが高じた職業」とでもお考え下さい。
個人意見ですからあくまでご参考まで。

ペットショップではありませんから、どのような犬種でもいるわけではありません。
取り扱い犬種は限られています。
「トヨタ自動車」の販売店に行って、車なら何でも同じだろうと「日産自動車」の車種を発注すればメーカーさんに怒られますよね。
ブリーダーも同じことで、自分の好きな犬、飼育している犬種、気に入りの犬種、専門知識を持っている犬種、ブリーディングを行っている犬種など限られています。
犬屋だと見縊らずに、犬種の専門家を相手にするお気持ちだけは持ってください。
問合せや見学の一報を入れる前に、どのような犬種のブリーダーか確認してください。

自宅でブリーディングを行っているブリーダーがほとんどだと思います。
飼育している親犬も20数頭までが大多数を占めていると思います。
そうなりますと生まれる子犬は順調に数えても月に数頭。
全く生まれなかった月も年間に数ヶ月は数えるはずです。
※ブリーディング専業が出来ない理由は、この程度しか繁殖頭数が見込めないからです。
すぐにも子犬が欲しい方は、まず一報入れてから見学にお越し下さい。
もしくは子犬を手に入れるまで数ヶ月待つ覚悟をお持ちくだされば幸いです。

ペットショップの店員さんほど接客が得意でないブリーダーがほとんどです。
接客業が得意ならばペットショップまで併設した方が本人のメリットも高いですから。
それでも犬が大好きなことは間違いありませんし、その犬に関する質問や問合せでしたら喜んで答えてくれるはずです。
※15年以上は生活を共にする犬を購入しようとしているのですから、問合せや質問もまともに答えようとしないブリーダーは避けるべきです。
分からないところや不思議に思った点、納得行かなかった箇所などありましたら、とことん質問してください。
当たり前とか簡単なことで申し訳ないなんてことはありません。
新しい命を求めるのですから納得できるまで質問を繰り返しましょう。

ブリーダーの恐ろしいものの1つが「感染症」です。
犬だけの中で伝染する感染症もあれば、人から犬・犬から人へも伝染する感染症(人獣共通感染症/ズーノーシス)もあります。
一緒にいても中々移らないような感染力の弱い病もあれば、飛沫だけでも移る伝染力の強い感染症もあります。
感染しただけで簡単に犬の命を奪う「犬パルボウイスル」や「犬ジステンパーウイルス」のような殺傷力の強い感染症もあります。
「犬ブルセラ症」のように、発症したらその犬舎すべての犬を殺処分しなくてはならないような恐ろしい感染症もあります。
※完璧な治癒が出来ないこと、人獣共通感染症であること、予防ワクチンがないこと等の理由で発症した犬のほとんどは殺処分を受けています。
目に見えないウイルスや細菌は防ぐことが非常に困難です。
本人は「感染している」もしくは「菌が体に付着している」など分からず、知らぬ間に別の犬に病を移している可能性すらあるのです。
ご自宅、友人宅等で感染症を発症した人や犬がいる方は、しばらくブリーダーを訪問することは控えてください。
ブリーダー宅へ訪問する前に、ペットショップやドッグランなど不特定多数の犬が行き来する箇所へ行くことはお控え下さい。
動物病院へ行った方はしばらくの間、ブリーダーへの訪問はお控え下さい。
なにげない振る舞いで感染症のウイルスなどをブリーダーへ持ち込んでしまうだけで、数十頭の親犬や子犬が病のために苦しみ死ぬことになるかもしれません。

最近の動物病院は獣医師の住居を共にしておらず、夜間や土日祭日は一切連絡が取れなくなってしまうところも少なくありません。
愛犬の体調が急変しても素人には何の対処も出来なくなってしまいます。
そんな時のためにも24時間365日連絡が取れるブリーダーを見つけてください。
ブリーダーは命を商いとしている者です。
当然その程度の連絡体制は覚悟しており持っているはずです。
簡単なことですが実は案外大切なことですからご注意下さい。

犬の寿命も年々伸びて15年以上生きる犬も当たり前のようになって来ました。
長く生きるほど疾病が発症する確率も高まります。
獣医学が進歩し原因が特定できるほど遺伝性疾患(親や先祖から受け継いでしまった病)も多く見られるようになりました。
原因の解明、予防、治療の為にも、親犬や兄弟犬、ご先祖犬の遺伝情報が必要になる場合もあります。
ペットショップではその傾向も強いのですが、ブリーダーでも数年間だけ営業して知らぬ間に辞めてしまう方も意外と多くいることに驚かされます。
営業履歴が長いだけで良し悪しは決められませんが、子犬を購入して数ヶ月で閉店してしまい血統書も受け取ることが出来なかったなどの話も良く聞きます。
信頼性の高いブリーダーを選びたいものです。

私が考える分類をお教えしますね。

パピーミル (Puppy Mill/子犬工場)
劣悪な環境で子犬を産ませるために飼育する業者。
身動きできない程度の小さく狭いケージに入れっぱなしで一生を過ごさせる。
唯一ケージの外に出ることが出来るのは、交配時と出産時のみ。
極力、経費と労力を避けるので、糞尿は垂れ流しで、食餌や給水すら満足に与えない。
ブリーディング知識も疎く、衛生管理の概念は無く、健康管理も行わない。
金の為に犬の全てを犠牲にさせ奪う守銭奴。

職業大規模ブリーダー
会社の事業として、個人でも専業として犬の繁殖を行として行う者。
愛犬との認識は薄く、仕事としてひたすら繁殖に従事する。
飼育される犬も触れ合いや愛される認識など持てず、産業動物としての扱いに特化される。
ビジネスとして経営されるので、食餌や給水も管理され、衛生面には気遣いがなされ、最低限の健康管理も受けられる。
犬を家畜と同様の扱いをするというイメージに近い。

バックヤード・ブリーダー
愛犬家が牡牝を飼育し、そのままの流れだけで自然繁殖し、せっかくだから小遣い稼ぎも兼ねて販売に転じるケース。
我が家の犬が1番可愛いがスタンスだけで、専門知識も無い。
犬自体は愛され可愛がられているが、子犬の質や遺伝性疾患等に付いて理解も無いので質の低下や遺伝性疾患の発生等が危惧される。

ショードッグ・ブリーダー
専門知識を持ち、質の高い犬のブリーディングに特化する。
惜しむべきは、専門家で良い犬しか従事しないというプライドが高く、素人には高慢ですらあるケースも見られる。
又、質が高い=生体価格が高価でも当然という計算式が成り立っているので子犬価格はブリーダーの数倍から10倍と高額なものになっている。
ドッグショーがメインとなるのでショーを引退するする犬や質の低い犬には興味も持たない。
お気に入りの愛犬ですら納得できる価格での交渉があれば安易に手放すことで驚かされる。
ドッグショーが犬の価格を上げる手段であり、ショーでの成績が良いとハンドラーやトリマーなどの副業も繁盛するのでショーにこだわるようにも見える。
良し悪し別にしてもプロフェッショナル・ブリーダーである。

ブリーダー
スタンダードに添った一定の犬質、家族の一員としての性格が良く、人にも他の生き物にもフレンドリーで健康な犬のブリーディングに従事するもの。
主職は別に持っており生活の糧となる収入は別途にあるので犬から搾取せずともすむ生活環境にいる。
趣味としてブリーディングに携わっているので、専門知識も持ち、犬に対しての管理も安心でき、納得の出来るレベルの犬を引き渡してくれる。
価格、健康共に満足できるラインであると考える。


                                       2010.3/3

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