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ブリーダーから購入のメリットって、どんなことかご存知ですか?

お教えします。

まずは「ブリーダー」に関して条件付けします。
・飼育頭数20匹程度までの小中規模であること。
・専業ではなく、主体(食費、生活雑費等)を賄う別の収益がある。
・ブリーダーとしての専門知識を有し、愛情を持って飼育している。

上記のブリーダーから購入した場合のメリット。

1.子犬の質的にハズレが少ない。
  趣味が高じて始めたブリーダー(シリアス ホビー ブリーダー)と考えます。
  生ませれば良い(販売重視)だけでは納得できない方でしょう。
  種牡(パパ)、台牝(ママ)にも相当のレベルの子を用意しているはずです。

2.子犬の健康に気遣いがなされている。
  犬とブリーダーとの生活空間が共用されていると思います。
  常に親犬・子犬が目の届く範囲におりますので、体調不良や疾病、怪我等の管理は
  なされます。
  不調な犬は直ちに管理され、獣医師での診察も早々にされます。
  他の犬に感染する病気はもちろん、人間への動物由来感染症や皮膚病、寄生虫など
  にも注意がなされています。

3.子犬の性格面で問題が少ない。
  遺伝学的には証明されてはおりませんが、経験上では親犬の性格を引き継いでいる
  子犬が大半であると実感しています。
  ジャパン・ケンネルクラブ(JKC)でも、「臆病及び獰猛な性格を有する犬の子犬は性
  格が親犬に似るので注意が必要です。性格は非常に遺伝力が強く出現します。」と
  注意を促しています。
  又、無駄吠え、攻撃性も親犬の持っているものを受け継ぐように感じております。
  自宅でブリーディングをしているケースがほとんどでしょうから、極度に神経質な親犬や
  凶暴な親犬は排除しているはずです。

4.子犬の精神面でのトラブルが少ない。
  ブリーダーから新しい飼育者(子犬の購入者)に対し子犬の引渡しはおおよそ生後50
  〜70日程度が理想的です。
  これは「臨界期」と言い、これよりも早い時期に母犬や兄弟と離すと、完全に社会化で
  きず、他の犬への関心が少なくなり、出会うすべての犬へ戦いを挑んだり、他の犬に怯
  えたり交配させるのが難しくなったりと社会性を身につけることができなくなるからです。
  生後30〜40日程度のベビーと言っても良い赤ちゃん犬の販売がされているペットショッ
  プなどもありますが、犬の生後30〜40日程度とは人間で換算すると4〜6歳程度。
  そんな時期に親兄弟と離され、一人ぼっちで24時間お店の狭いケージに入れられた子
  に精神的な問題が発生してもなんら不思議はありません。
  お引渡し間際まで親犬や兄弟犬と一緒に過ごせる環境を構成しているブリーダーが有
  利なことは明確です。
  ただし、生後100日(3ヶ月)は親犬と一緒にさせるべきと仰る方がおります。
  長期間、一緒にすれば良い訳ではないので注意してください。
  子犬も生後4週間を過ぎると歯が生え始めます。
  鋭く尖った乳歯で血がにじむほど強く母犬の乳を吸う(噛む)ようになります。
  そんなことも分からない子犬は無理にも母犬に近づきますので、当然母犬も嫌がり、吸
  われないように子犬を排除したり寄せ付けないようにします。
  これが自然の摂理である「子離れ親離れ」の時期なのですが、人為的に無理やり母子
  を一緒にしようとすると、子犬が母犬に攻撃される場合もあるのです。

5.子犬の生体価格が安い。
  ドッグショーにこだわり最高クラスの質を求めるブリーダーは別ですが、一般的なブリーダー
  の持つ親犬の生体価格も桁違いに高価ではなく、ペットショップ(実店舗)もなく、従業員
  もいません。
  ペットショップでの流通の複雑さ(繁殖所→仲買人→子犬市場→ペットショップなど)が子
  犬の価格高騰の要因でもあります。
  ブリーダーから購入者への直接販売であり、掛かる経費も抑えられますので、子犬の生体
  価格も安価となります。
  
6.子犬の疾病に最低限の安心を持てる。
  犬も人間と同じく先祖代々受け継がれる気質の他に、目には見えない遺伝性の疾患
  までも受け継いでしまう場合があります。
  膝や腰、股関節に発症した遺伝性疾患のために歩くどころか寝たきりになってしまったり
  、耳・鼻・目などに発症し犬にとっては非常に重要である「聞く」「匂いを嗅ぐ」「見る」こ
  とが出来なくなってしまったり、脳・神経・心肺・内臓等に現れた遺伝性疾患のために寿
  命を全う出来なかったりするのです。
  恐ろしい遺伝性疾患ですが、ブリーダーが意識を持てば排除することも可能です。
  遺伝性疾患の遺伝子を持つおや犬をブリーディングに使わないこと。
  知識と意識を持つブリーダーならば、犬への愛情と自身のプライドなどにより遺伝性疾患
  の因子を持つ犬の繁殖はしないでしょう。


ブリーダーからの直接購入のメリットを多く感じます。

逆に思えば、ブリーダーでない「ペットショップ」「ネット・オークション」「里親募集」などからお
求めになった子犬には何らかのデメリットも存在することを忘れてはいけません。

又、ブリーダーからの購入であろうと他のブリーダーよりも40%以上も安価な価格を提示し
ているブリーダーには細心の注意が必要です。
真摯なブリーディングを行えば最低限であろうとも少なからずの費用は当然掛かります。
遺伝的に良い親、食費、交配料、衛生管理費、医薬品、医療費、出産経費…
どんなに安い子犬を買うことができようと、後々動物病院の医療費などで支払いが増える
のであれば結局は馬鹿な買い物をしたことになってしまいます。
命を求めるに、何かを削ってまで価格を下げることをしてはいけません。
何かを削ったことにより将来そのデメリットは必ず発生します。
「訳あり」の子犬には、価格が安かろうと追って取り返しの付かない事象の発生が起こりえ
ます。

一般の方が子犬を選ぶには限界があります。
専門知識も豊富に持っているわけでなく、専門知識を学ぶ時間と余裕があれば別なことに
使うべきです。
犬に関する専門知識は持っていなくとも、人を見る目は持っておられましょう。
まずは、信頼でき安心して任せられるブリーダーを探すこと。
そのブリーダーの話を聞き、納得したら初めて購入に付いて真剣に考えてください。
15年間は生活を共にする家族を見つけるためです。
そう思えば少々の労力を厭うことも苦ではなくなると思います。

                                       2010.04/01

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